2022年12月16日 カラデコマガジン ホームステージングに役立つ!失敗しないインテリア選びのポイント こんにちは。カラデコマガジン編集部です。 最近、ホームステージングが話題となり、実際に自社でステージングを行っているという会社が増えてきました。そんな中、手軽にそろうアイテムで自己流でコーディネートしている、という方も少なくありません。本来のホームステージングの目的は、「物件の持っている価値を最大限に引き出す」こと。ただ家具を置くだけではかえってマイナスな印象を与えてしまいかねません。 そこで、今回はインテリア選びで失敗しないポイントをお伝えします。 1. ターゲット設定 物件の間取や広さ・立地に合わせて、そこに住む人はどんな人なのか、ターゲットを決めると、家具のサイズやアイテムを選ぶ際に役立ちます。家族で住むのか、単身なのかなど住む人の人数だけでなく、「30代夫婦とお子様2人の4人家族(小学生と未就学児)」や「音楽好きな単身男性」など、詳細の家族構成やターゲットを設定すると、コーディネートにストーリーが生まれ、よりそこでの暮らしをイメージしやすくなります。 立地:東京都目黒区 ターゲット:ファミリー(40代前半ご夫婦・9歳と13歳の兄弟の4人家族) ご主人は弁護士。家でも仕事をしていることが多い。 家族みんな映画が好きで、週末によく上映会が開かれる。 子供たちが寝た後は、2人でワイン片手にフランス映画を見るのが定番。 2. 家具のサイズ・配置場所 家具を選ぶ時に失敗しやすい点の1つはサイズ感です。最近ではネットで家具を購入される方も多いかと思いますが、イメージと違った、家具のサイズが部屋に合わない、といった経験がある方もいるでしょう。 家具の選び方の基本は、部屋のサイズに合ったものをレイアウトするようにすることです。事前に部屋の間取り図を確認したり、寸法を測ったりしておくことが大切です。 また、生活導線(家具の間の人が通るスペース)を意識することも重要です。リビングダイニングなど行き来のある部屋は、ぴったりすぎる家具を配置してしまうと生活をする上で行き来がしづらく、不便に感じてしまいます。60㎝程は人が通れるスペースを確保しましょう。また、2人がすれ違う機会が多い生活動線・幅は約90~120cm必要と言われています。 一人がゆったり通れる生活動線・幅は 約60cmと言われています 2人ですれ違う機会の多い動線は約90~120cmのスペースが必要 3. アイテム選びの優先度 「ダイニングテーブル」「チェア」「ソファ」など、大きい面積を占めてるインテリアにテイストを合わせながら、他のインテリアを決めていく方法で、統一感を出すこともできます。 4. インテリアの色の組み合わせ コーディネートに統一感を出すためには色の組み合わせがポイントです。まずはベースカラー(床・壁・天井)とメインカラー(家具・ラグ・カーテン)を決め、最後にアクセントカラーを決めて色を組み合わせることでバランスの良いお部屋が生まれます。 ベースカラーは床・壁・天井、メインカラーは家具(ソファの色含む)・ラグ・カーテンの色で、 この2つで空間全体の95%を占めます。 とはいえ、どんな色の組み合わせがいいのかパッとは思い浮かばない人も多いはず。内装カラーやお好みのスタイルから、組み合わせを考えてみるのもオススメです。 【インテリアスタイルから考える内装とインテリアカラーの組み合わせ】 下記6スタイルに合う内装カラーやマテリアル(素材)、カラーをまとめました。フローリングなど内装カラーは変えるのが難しい場合が多いので、該当のカラーから似合う組み合わせを考えてみるといいかもしれません。 空間の雰囲気を決める大事なカラーであるメインカラーは、色数が増えると全体が雑多な印象になり、落ち着きのない空間になってしまうため、以下の点を意識してみてください。◎カラーは最大でも3色までにまとめておく◎色を増やす場合はなるべくトーンや色調を統一する 【カラー・トーンの組み合わせ方】 色には大きく分けて、ブルーや青緑などの「寒色」、オレンジやレッドなどの「暖色」、パープルやグリーンなど、寒色と暖色の間の「中性色」、ホワイトやブラックといった色味のない「無彩色」があります。 ■まとめやすさ重視なら「同系色」例えば、ブラウンのソファ×ベージュのクッションなど、色味が同じものの組み合わせです。他の色味が加わっていない組み合わせのため、まとまり感があり、初心者でも比較的チャレンジしやすい組み合わせです。 ■統一感重視なら「類似色」暖色同士、寒色同士など、色相環の隣の隣までの色の組み合わせです。同じカラーグループの組み合わせなので色同士がぶつかりあうことがなく、自然にまとまります。ただし、2色の配分を同じ面積割合にすると、のっぺりとした印象になりやすいため、どちらかの配分を多めもしくは少なめにすることがポイントです。 ■コントラストや個性重視なら「反対色」反対のカラー同士の組み合わせにすると、個性的なお部屋に仕上がります。ただし、明度や彩度が高いトーン同士(例:ブラック×ホワイト、レッド×ブルーなど)だと刺激が強くなるため、<ブラック×グレー><ダークレッド×ネイビー>など色の分量を調整したり、トーンを統一すると目にも優しい空間になります。 バーチャルという選択肢 サイズ感やカラーの組み合わせなどは、頭の中ではイメージしにくいものです。バーチャルステージングでは、プロのコーディネーターが生活導線を踏まえ、お部屋の内装や物件ターゲットに合わせてコーディネートを行っているため、実際のお部屋づくりの際に、カラーの組み合わせやインテリア配置の参考としてもお役立ていただけます。 また最近では、VRで実際のお部屋を再現して、バーチャルでシミュレーションできるツールも多くあります。理想の暮らしを提案・実現するために、そういったツールを活用するのも失敗しない方法の1つです。 Facebook Twitter Instagram