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<不動産VR>VR内見の導入のポイントと注意点 ~撮影機材編~

<不動産VR>VR内見の導入のポイントと注意点 ~撮影機材編~

こんにちは。カラデコマガジン編集部です。

 

最近、大手不動産会社がモデルルームを設置せずに、VRを活用した「バーチャルモデルルーム」を導入するといったニュースを見かけたり、ポータルサイトなどでVRを活用した内見(以下、VR内見)を目にすることが多くなってきました。

 

VRを活用した不動産内見システムを開発・提供する株式会社スタイルポート社が行った、VR内覧を活用した住まい選びに関する消費者意識調査によると、50.8%は「VR内覧があればモデルルーム不要」と回答。
物件探しの際、半数以上の方がVR内見を活用・役立てていることがわかりました。

最近の傾向では、「モノ売り」ではなく、「体験価値」を売る「体験型共有」が主流になってきています。

VRは今後「住宅内見に必要なツール」の一つになるかもしれません。

 

今回は、360°カメラで撮影した画像を活用し制作するVR内見制作について、導入のポイントや注意点をお伝えします。

VR内見制作の流れ

360°カメラで撮影した画像を基にVR内見制作をする場合の流れは以下の通りです。

 

・パノラマ画像を撮影する
・VR空間構築
・コンテンツや情報等の埋め込み
・ホームページやブログ、SNSに公開

 

お客様の問い合わせ対象になると思われる点を事前に意識して、画像で分かるように撮影して作成します。
作成にあたり必要な機材やツールは、360度画像を撮影する機材と、画像をVRコンテンツに仕上げるためのツールの2つです。

1.撮影機材

360°カメラ

VRで閲覧可能な360度写真を撮影できる、360°カメラ。様々な種類があり、数万円~購入できます。
カメラの性能によっては費用が大幅に変わってくる場合があるので、最低限必要とする性能を確認してから購入することをおすすめします。
特に、下記3点のポイントを意識して選ぶといいでしょう。

①画像の綺麗さ

360度カメラは複数のレンズで1枚の写真を生成し、それぞれのデータを合成して360度写真にします。
スペックで表示される解像度だけでなく、撮影した画像の繋ぎ目がきれいであることも写真を見た際の印象に影響するため大切です。
実際に撮影された写真を見て、繋ぎ目の自然さも確認しましょう。

 

②サイズ・形状

持ち運びやすくコンパクトなハンディータイプがおすすめです。360度カメラの底面にスタンド用の穴があることも必須です。

 

③撮影機能

不動産撮影ではHDR撮影、リモート撮影機能、セルフタイマー機能が良く使われます。
これらの機能が備わっているカメラを選ぶとより綺麗で快適に写真が撮れます。

一脚

360°カメラは手に持って撮影することもできますが、不動産物件など見せることが前提となるコンテンツを作成する場合には一脚は必要です。
三脚でも自立させての撮影は可能ですが、写真下部に脚が大きく写り込んでしまうため、一脚を使うのがより適切です。
さほど高価ではなく、シンプルなものは5000円以下で購入することができます。

VRゴーグル(グラス)・スマホ

店頭や営業時にVR化した不動産物件を見るためには、10万円ほどする高価な機材ではなく、一般的なスマホとVRゴーグル(グラス)のセットがあれば十分で、一般的です。
スマホは数万円、VRゴーグル(グラス)も一つあたり数千円程度で購入ができます。
ゴーグルは2種類あり、用途にあわせて選ぶといいでしょう。

①VRゴーグル

ディスプレイが組み込まれたヘッドセットのことで、オキュラスやプレステVRなどはその一つです。
目の前を完全にゴーグルで覆うため、没入感を味わうことができます。
同じVRゴーグルでも、ゴーグルのディスプレイでコンテンツを閲覧できるタイプのもの(ヘッドマウントディスプレイ)と、
スマホを固定しスマホの画像をゴーグル越しに閲覧するタイプのものがあります。

 

②VRグラス

ヘッドバンドがなく、また完全に目の前を覆わない簡易的なものです。眼鏡をかけている方や、ゴーグルに抵抗のある方にも利用いただきやすいです。

いかがでしたでしょうか。

不動産領域におけるVR活用のメリットについて気になる方はこちらの記事もぜひご覧ください。

≫VRとは?不動産領域での活用方法とメリット

 

360°カメラで画像を撮影してもWEB上で空間として閲覧できるようにするためには、アプリやシステムを通してコンテンツ化する必要があります。

次回はコンテンツ化ツール導入のポイントについてお伝えします。

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